協和医院 東京都台東区上野の総合内科

自費肥満外来(ダイエット外来) Diet

自費肥満外来(ダイエット外来)outpatient diet

肥満とは脂肪組織が過剰に蓄積した状態です。健康に問題がなければ、治療の必要はありませんが、過剰な脂肪の蓄積は様々な病気に近づいている状態とも言えます。肥満に伴って、健康を脅かす合併症が有る場合、または合併症になるリスクが高い場合は「肥満症」と診断され、医学的な減量治療の対象となります。

肥満度の判定

体格指数(BMI)=体重 (kg) ÷ 身長 (m)²

BMI (kg/m2) 判定
18.5 ≤ BMI < 25.0 普通体重
25.0 ≤ BMI < 30.0 肥満(1度)
30.0 ≤ BMI < 35.0 肥満(2度)
35.0 ≤ BMI < 40.0 肥満(3度)

*BMIが22になる時の体重は標準体重で、最も病気になりにくい状態

BMIが25未満でも、腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上の場合で、血圧、血糖、血清脂質のうち2つ以上が基準値から外れるとメタボリックシンドロームと診断されます。心筋梗塞や脳梗塞など命にかかわる動脈硬化性疾患を引き起こすリスクが高く、早期の内臓脂肪を減らす対策が必要です。

治療

食事・運動指導

当院ではダイエットの治療薬として、「GLP-1受容体作動薬」である内服加療と注射薬を取り扱っています。
保険外(自費診療)となります。

マンジャロを用いたメディカルダイエット

1. マンジャロの特性と作用機序

マンジャロ®(一般名:チルゼパチド)は、GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)とGIP(胃抑制ペプチド)の両方の作用を持つ「デュアルインクレチン作動薬」です。もともとは2型糖尿病の治療薬として開発されましたが、体重減少効果が非常に高いことが確認され、肥満症治療薬として注目されています。実際、商品名ゼップバウンド®はマンジャロと同じ成分であり、肥満症に対して適応が認められ保険診療が可能になりました(保険適応条件は下記のウゴービ®の場合と同一です)。

2. マンジャロの主な作用

1. 食欲抑制作用

  • 脳の食欲中枢(視床下部)に働きかけ、食欲を低下させます。
  • 自然に食事量が減り、無理なく摂取カロリーを抑えられます。

2. 胃の排出速度を遅らせる

  • 食後の満腹感を長く持続させ、間食を防ぐ効果があります。

3. インスリン分泌の促進

  • 食後の血糖値上昇を抑え、脂肪の蓄積を防ぎます。

4. 脂肪燃焼を促進

  • 体脂肪の分解を促し、筋肉量を維持しながら減量できます。
3. マンジャロの効果

臨床試験では、マンジャロを16週間使用した場合、平均で体重の15~20%減少したというデータが報告されています。
これは、従来のGLP-1受容体作動薬(セマグルチドなど)よりも高い減量効果を示しています。

治療の流れ

1. 初診

まずは、医師とのカウンセリングを行い、以下の確認を行います。

  • 現在の体重・BMI・健康状態
  • 既往歴・服用中の薬
  • 必要あれば、血液検査、尿検査
  • 治療の適応可否

原則として糖尿病がないこと(もしあれば保険診療が可能です)、BMI 25 kg/m2以上である方が対象になります。治療が適していると判断された場合、マンジャロの投与計画を立てます。

2. 投与計画

  • 初月は低容量(2.5 mg)の注射薬を週1回の皮下注射を行います。初回はクリニック内で熟練した看護師が指導します。
  • 翌週からは週1回の自己注射(皮下注射)を行います。
  • 1か月後に医師の再診を受け、問題なければ通常容量でかつ最低量のマンジャロ 5 mgに増量します。
  • 2か月以降もマンジャロ 5 mgで維持しますが、7.5 mg、さらには10 mg以上に増量することもあります。
  • ただし、下表のように容量に比例して高額になりますので、患者さんの希望をお聞きしながら柔軟に行います。

3. 定期フォロー

  • 4週ごとに医師の再診を受け、医師の指導のもと安全に進めます。
  • 体重の変化をモニターし、副作用がないことを確認します。
  • 必要に応じてマンジャロ 7.5 mg以上の容量に増量することも検討します。
  • 治療の効果には個人差がありますが、通常は6か月から1年継続します。それ以降も少量で維持することもあります。
  • マンジャロ 2.5 mgはあくまで身体が慣れるための初期容量ですので、このままでは体重減量効果が十分に発揮できません。5 mg以上を維持することで真の減量効果が発揮されます。
  • リバウンドせずに減量に成功するためには食習慣、運動習慣を含めた三位一体のアプローチが極めて重要ですので、一緒に取り組んでいきましょう。
  • まずは半年後に5~8 kg以上(7~10%前後)の減量を目標にしましょう。これまでの実績からは十分可能な数字です。

費用(全部税込み、診察代込み)

自費減量外来

診察料 2,000円、注射指導料 1,000円

以下の料金は診察料+注射指導料+薬剤費 の合計費用です。

注射マンジャロ2.5mg2本10,000円
マンジャロ2.5mg4本18,000円
マンジャロ5mg2本18,000円
マンジャロ5mg4本30,000円
マンジャロ7.5mg2本22,000円
マンジャロ7.5mg4本42,000円
注射ウゴービ MD0.25mg1本(4回分)16,000円
ウゴービ MD0.5mg1本(4回分)25,000円
口服リベルサス3mg30日7,000円
リベルサス7mg30日17,000円
リベルサス14mg30日25,000円

副作用と注意点—基本的にほとんどありません。

1. 主な副作用

  • 吐き気・胃もたれ・腹痛
  • 便秘・下痢
  • 頭痛
  • 低血糖と関連症状(冷や汗、頭痛、めまい、脱力感、倦怠感、集中力の低下、動悸、ふるえ、めまい、意識消失など)
  • 副作用が出現した場合の治療も自費診療になることをご承知おきください。

2. 使用できない方

  • 本剤に対し過敏症の既往歴のある方
  • 妊娠中・授乳中の方(妊娠予定のときは2か月前に休薬します)
  • 重度の胃腸障害や膵炎がある方
  • 甲状腺疾患がある方は甲状腺エコーで確認いたします

3. 他の薬剤との相互作用

  • 高血圧や脂質異常症の薬との相互作用はありません
  • 花粉症の薬とも相互作用はありません
  • AGAやEDの薬との相互作用もありません
  • ただし体重減少によりインスリン抵抗性が改善すれば、高血圧が改善傾向になる可能性があります。血圧が下がりすぎないように注意していきます。特に夏場は降圧薬を減量する必要もあります
  • 避妊目的の低用量ピルの効果は20%ほど減弱しますので、望まない妊娠につながる危険があります。詳細は医師にお尋ねください。
  • その他の薬剤との相互作用も注意が必要ですので主治医にお尋ねください