協和医院 東京都台東区上野の総合内科

帯状疱疹ワクチンについて Shingles vaccine

帯状疱疹ワクチンについてshingles-vaccine

台東区では2023年8月より帯状疱疹ワクチン及びおたふくかぜワクチンの接種助成事業が始まります。当院は台東区任意接種指定医療機関です。

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ワクチン名 自己負担額 助成額
① 水痘ワクチン 9,720-4,000=
5,720円
4,000円
② シングリックス 22,000-11,000=
11,000円
11,000円
(1回につき)

台東区に住民票のある50歳以上の方が対象となります。

帯状疱疹は、50歳以上で増加し、80歳までに約3人に1人が発症すると言われています。
帯状疱疹は、小さい頃にかかった水ぼうそう(水痘)のウイルスが神経節に潜伏し(日本人成人の90%以上)、加齢や病気、強いストレスや薬の影響などで免疫が弱まると、ウイルスが活性化して水ぶくれを伴う赤い発疹が左右どちらかに帯状に現れます。強い痛みを伴うことが多く、約2割の方は、3ヶ月以上痛みが続くといわれています(帯状疱疹後神経痛)。また、頭部から顔面に症状が出て、めまい、耳鳴り、難聴、視力低下、失明、顔面神経麻痺などの後遺症が残ることもあります。
帯状疱疹は、ワクチンを打つことにより、発症の確率を下げ、発症したとしても症状を軽くし、帯状疱疹後神経痛になる確率も下げる効果があります。

帯状疱疹ワクチンには以下の2種類があります

① 水痘生ワクチン(生ワクチン)
② シングリックス(不活化ワクチン)

①の水痘生ワクチンは、1回の接種で、発症を約50%減らし、発症したとしても帯状疱疹後神経痛を約65%減らすと言われています。効果は約5年続くと言われています(70歳以上の方は効果が下がります)。副反応は、接種部位の痛み(14%)などが見られます。また、生ワクチンのため、妊娠中の方、免疫不全の方、がんやリウマチなどで免疫を抑える治療を受けられている方は、接種できません。シングリックスであれば、可能な場合がありますので主治医または当クリニックへご相談ください。

②のシングリックスは、2回の接種(2~6ヶ月後に2回目)で、発症を約97%減らし、発症したとしても帯状疱疹後神経痛を約90%減らすと言われています。効果は少なくとも約9年続くと言われています。副反応は接種部位の痛み(78%)、腫れ(26%)、筋肉痛(40%)、頭痛(33%)、発熱(18%)などで、水痘生ワクチンよりも多く見られます(2回目は1回目に比べ副反応は軽くなると言われています。)

帯状疱疹ワクチン接種対象者

50歳以上の方

※水痘生ワクチンは、妊娠中の方、免疫不全の方、がんやリウマチなどで免疫を抑える治療を受けられている方は、接種できません。

費用

ワクチン名 料金(税込)
① 水痘ワクチン 9,720円
② シングリックス 22,000円

※シングリックスは2ヶ月後(最長6ヶ月後まで)に2回目の接種を行う必要があり、2回で合計44,000円(税込)になります。